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アポリポ蛋白 B

apolipoprotein fraction B 

分類 生化学的検査 - 脂質関連検査

検査コード 1202-000000
JLAC10 3F190-0000-023-061-01 
検体量 血清 0.5mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 1~3 
検査方法 TIA法  基準値 男:73~109
女:66~101    
mg/dL
実施料 31点(1項目31点、2項目62点、3項目以上94点) 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 アポリポ蛋白 イ 1項目の場合、ロ 2項目の場合、ハ 3項目以上の場合 

臨床的意義

・アポリポ蛋白はリポ蛋白の主要な構成蛋白の総称です。
・血中の脂質は主にコレステロール、中性脂肪、リン脂質などからなりますが、これらは単独では水に不溶性で、血中ではアポリポ蛋白と結合して、リポ蛋白の形で溶存しています。
・健常人のリポ蛋白は、主として、VLDL、LDLとHDLの3種類です。アポリポ蛋白の各リポ蛋白への分布はそれぞれで異なっています。
・アポリポ蛋白Bは主にLDLに含まれ、小腸における脂質の吸収と肝からの脂質の分泌と全身の臓器への脂質の供給に重要な働きを持っています。
・一般にアポリポ蛋白Bは血中コレステロール値と相関し、動脈硬化性疾患の危険因子であることから、AⅠ/B比は動脈硬化性疾患に対する危険率を反映します(比が小さいほど危険率が高い)。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:高脂血症(Ⅱa 型、Ⅱb 型、Ⅲ型、Ⅳ型、Ⅴ型)、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、糖尿病、脂肪肝、閉塞性黄疸
・異常低値:無β-リポ蛋白血症、家族性低β-リポ蛋白血症、アポB-100単独欠損症、アポB48 欠損症、家族性欠陥アポB-100

検査値に影響を及ぼす要因

・食事の影響を受ける

保険点数

注 釈 アポリポ蛋白は、AⅠ、AⅡ、B、CⅡ、CⅢ及びEのうち、測定した項目数に応じて、所定点数を算定する。
(イ 1項目の場合:31点、ロ 2項目の場合:62点、ハ 3項目以上の場合:94点)