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麻疹ウイルス抗体 IgM

measles virus antibody, immunoglobulin M, serum 

分類 免疫血清学的検査 - 感染症関連検査(ウイルス)

検査コード 1584-000000
JLAC10 5F431-1432-023-023-33 
検体量 血清 0.3mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 3~8 
検査方法 EIA法  基準値 0.80未満(-)
判定基準:   基準値関連  
実施料 206点 判断料 免疫学的検査(144点) 
保険収載名 グロブリンクラス別ウイルス抗体価(1項目当たり)(IgM型麻疹ウイルス抗体) 

検体取扱・備考

[麻疹ウイルス抗体IgMの結果解釈における注意事項]
抗体陽性の場合、麻疹ウイルスに対するIgM抗体が存在すると考えられますが、検査材料が血清の場合は、伝染性紅斑(パルボウイルスB19感染)、デング熱、突発性発疹(HHV6感染)などでも麻疹ウイルス抗体IgMが陽性となる症例が報告されています。診断においては臨床症状および他の検査法を加味し、総合的に判断してください。 

参考資料

臨床的意義

・麻疹(はしか)は、ウイルス血症を起こす全身感染症の1つで、咳や鼻水、鼻づまり、のどお痛みなどの症状と発疹を主徴とする急性ウイルス感染症です。
・麻疹は、飛沫感染し、春に流行します。
・潜伏期間は10~11日、感染力が強く、顕性感染率は90%以上で、罹患後は終生免疫が成立します。
・好発年齢は1~5歳、10歳までにはほとんど免疫を獲得します。
・本検査は、麻疹ウイルスに対するIgM抗体をEIA法を利用して測定する血清学的検査です。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常値:麻疹(ワクチン接種を含む)、急性麻痺脳炎、亜急性硬化性全脳炎、気管支肺炎、中耳炎

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 グロブリンクラス別ウイルス抗体価は、下記の項目のウイルスのIgG型ウイルス抗体価又はIgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。ただし、ヒトパルボウイルスB19 は、紅斑が出現している15 歳以上の成人について、このウイルスによる感染症が強く疑われ、IgM型ウイルス抗体価を測定した場合に算定する。

ヘルペスウイルス 風疹ウイルス サイトメガロウイルス EBウイルス 麻疹ウイルス ムンプスウイルス ヒトパルボウイルスB19 水痘・帯状疱疹ウイルス

同一ウイルスについてIgG型ウイルス抗体価及びIgM型ウイルス抗体価を測定した場合にあっては、いずれか一方の点数を算定する。
ウイルス抗体価(定性・半定量・定量)と併せて測定した場合にあってはいずれか一方の点数を算定する。
同一検体についてグロブリンクラス別ウイルス抗体価を行った場合は2項目を限度として算定する。