臨床検査項目の検索結果

虫卵(集卵)

ova, parasites (concentration), feces 

分類

検査コード 3102-000000
JLAC10 1B015-0000-015-701-11 
検体量 糞便 小指頭大  採取容器 K
保存条件 冷蔵  所要日数 2~4 
検査方法 大島変法  基準値 (-)    
実施料 15点 判断料 尿・糞便等検査(34点) 
保険収載名 虫卵検出(集卵法)(糞便) 

検体取扱・備考

[便検体採取上の一般的注意]
検査に用いる便には、一般的に投薬前の新鮮な自然排泄便が望まれます。
他に浣腸便、採便管による便がありますが、浣腸便の場合はグリセリン部分を避けて採取してください。
また便器や洗浄水に接していない部分を採取してください。

[検体取扱い上の注意]
1)検体を15℃以上に放置すると虫卵が孵化して検出が困難に、また5℃以下では虫卵が死滅することがあるため、長時間検体の保存を要するときは5%ホルマリン液を加えておくことが望ましいです。(ホルマリン液を加えた検体は、虫卵検査のみ検査可能です。)
2)産卵される虫卵数、産卵のタイミングが虫種によって異なるので寄生虫感染が特に疑われる場合は、2日間もしくは3日間の連続検査の実施が望まれます。

臨床的意義

・腸管内寄生虫感染症の診断を目的として、寄生虫卵の有無を調べる検査です。
・糞便中の虫卵の検査法には直接塗抹法(弊社の塗抹)と集卵法(弊社の集卵)と孵化培養法があります。
・回虫のように産卵数が多いか、鞭虫、鉤虫のように寄生数の多い場合は直接塗抹法でも虫卵検出の目的を達しますが、吸虫類のような産卵数の少ない寄生虫の場合は、検出率をあげるために集卵法を必要とします。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常値:腸管内寄生虫感染症

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし