臨床検査項目の検索結果

HPV-DNA 16型、18型、他ハイリスク型

human papilloma virus typing(16, 18, others) 

分類 遺伝子関連検査 - ウイルス

検査コード 7243-000000
JLAC10 5F101-1405-085-862-00 
検体量 子宮頸部  採取容器 P5H
保存条件 冷蔵  所要日数 3~7 
検査方法 PCR法(リアルタイムPCR法)  基準値 16型:陰性
18型:陰性
他ハイリスク型:陰性    
実施料 352点 判断料 微生物学的検査(150点) 
保険収載名 HPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定) 

検体取扱・備考

検体の採取方法は別表をご参照ください。

14種類のハイリスク型HPVを検出。検出可能な型は、16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、66、68型です。(16型、18型の同定(型判別)は可能ですが、その他12種類の同定はできません。)

遺伝子検査はコンタミネーションによる影響を受けるため、重複依頼は避けてください。
なお、検体採取後の容器は、開栓しないでください。

臨床的意義

・HPV(ヒトパピローマウイルス)は、近年子宮頸癌の病原因子として注目を集めているウイルスですが、100種類以上の遺伝子型が存在し、子宮頸癌に関連するものはその中の一部で、ハイリスク型と呼ばれる一群の遺伝子型のHPVです。
・本検査は、従来のPCR法からリアルタイムPCR法へと試薬が改良され、従来の13種類に66型を加えた14種類のハイリスクHPVを一括検出します。特にリスクが高く、HPVワクチンの予防対象でもある16型と18型の同定が可能であり、子宮頸がんに進展するリスクの層別化に有用であると考えられています。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常所見:HPV感染症(将来の子宮頸癌発症のリスク)

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 ア HPV核酸検出及びHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)は、予め行われた細胞診の結果、ベセスダ分類上ASC-US(意義不明異型扁平上皮)と判定された患者又は過去に子宮頸部円錐切除若しくはレーザー照射治療を行った患者に対して行った場合に限り算定できる。なお、過去に子宮頸部円錐切除又はレーザー照射治療を行った患者以外の患者については、細胞診と同時に実施した場合は算定できない。

イ HPV核酸検出とHPV核酸検出(簡易ジェノタイプ判定)を併せて実施した場合は、主たるもの1つに限り算定する。

注 HPV核酸検出については、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、細胞診によりベセスダ分類がASC-USと判定された患者又は過去に区分番号K867に掲げる子宮頸部(腟部)切除術、区分番号K867-3に掲げる子宮頸部摘出術(腟部切断術を含む。)若しくは区分番号K867-4に掲げる子宮頸部異形成上皮又は上皮内癌レーザー照射治療を行った患者に対して行った場合に限り算定する。