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ALPアイソザイム

alkaline phosphatase isoenzymes 

分類 生化学的検査 - 酵素活性検査

検査コード 0201-000000
JLAC10 3B080-0000-023-238-49 
検体量 血清 0.3mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 2~4 
検査方法 アガロース膜電気泳動法  基準値 ALP1:0.0~5.3
ALP2:36.6~69.2
ALP3:25.2~54.2
ALP5:0.0~18.1    
実施料 48点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 ALPアイソザイム 

臨床的意義

・ 胆汁うっ滞などにより酵素の合成が亢進し、血中レベルが上昇します。
・ ALPにはアイソザイムが存在し、ALP高値の場合にそのパターンを解析することにより、原因疾患を推定することができます。
・ ALPアイソザイムの中のALP3分画は骨型ALPすなわちBAPと呼ばれ、主に骨代謝のマーカー(骨粗鬆症の骨形成マーカー)として単独で測定されています。

異常値を示す主な疾患・状態

・ALP1の出現:閉塞性黄疸、肝膿瘍、転移性肝癌、胆道結石症
・ALP2の増加:急性肝炎、慢性肝炎、肝内胆汁うっ滞
・ALP3の増加:骨粗鬆症、悪性腫瘍骨転移、クル病、骨軟化症
・ALP4の出現:妊娠後期、悪性腫瘍の一部
・ALP5の出現:肝硬変、慢性肝炎、糖尿病、慢性腎不全
・バンドの出現:潰瘍性大腸炎の活動期、ALP結合性免疫グロブリン

検査値に影響を及ぼす要因

・高値傾向:小児期、血液型B、Oの分泌型で食後(ALP5の上昇)、抗てんかん剤服用、リチウム服用(ALP3>の上昇)
・低値傾向:薬剤による阻害(アミノ酸、SH剤)、亜鉛欠乏(高カロリー輸液時)