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リポ蛋白分画

lipoprotein fractionation 

分類 生化学的検査 - 脂質関連検査

検査コード 0278-000000
JLAC10 3F135-0000-023-233-49 
検体量 血清 0.5mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 2~4 
検査方法 アガロ-ス膜電気泳動法  基準値   基準値関連  
実施料 49点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 リポ蛋白分画 

臨床的意義

・脂質は主にコレステロール、中性脂肪、リン脂質などからなりますが、これらは単独では水に不溶性で、血中では蛋白(アポリポ蛋白:後出)と結合して、リポ蛋白の形で溶存しています。
・リポ蛋白は、超遠心法によると、その比重により、カイロミクロン(CM)、VLDL(超低比重リポ蛋白)、LDL(低比重リポ蛋白)、HDL(高比重リポ蛋白)などの主な分画に分類されます。一般にリポ蛋白分画を分類する場合、この超遠心法による呼称が採用されています。
・リポ蛋白を電気泳動法で分画した場合、α-リポ蛋白、preβ-リポ蛋白、β-リポ蛋白の主要3分画に分けられ、それぞれHDL、VLDL、LDLに相当します。
・リポ蛋白分画は総脂質の各リポ蛋白間の分布比率を測定するもので、脂質異常のスクリーニングに使用されます。

異常値を示す主な疾患・状態

・β、preβ分画増加:動脈硬化性疾患、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群、肝障害、急性膵炎
・β、preβ分画減少:甲状腺機能亢進症、肝硬変、吸収不全症候群

検査値に影響を及ぼす要因

・食事の影響を強く受けるので、前処置を厳格に行い、再検査する