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ヒアルロン酸

hyaluronic acid 

分類 生化学的検査 - 有機酸検査

検査コード 0581-000000
JLAC10 3D080-0000-023-062-01 
検体量 血清 0.5mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 3~6 
検査方法 ラテックス凝集法  基準値 50.0 以下    
ng/mL
実施料 179点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 ヒアルロン酸 

検体取扱・備考

肝硬変のカットオフ値:130 ng/mL(50~130 ng/mLの場合、肝の線維化が疑われます)

臨床的意義

・ヒアルロン酸は、高分子多糖体(ゼラチン状物質)で、線維芽細胞で合成され、肝臓で分解されます。
・細胞間の潤滑・接着の役割を果たしており、生体内では、関節液、眼球硝子体、臍帯に多く存在しています。
・肝疾患、特に肝硬変では、肝臓の線維化に伴い、線維芽細胞によって合成が亢進され、肝機能低下によって分解されにくくなり、血中のヒアルロン酸が上昇します。
・そのため、肝線維化の指標として有用とされています。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:慢性肝炎活動期、肝硬変、関節リウマチ、強皮症、Werner 症候群、癌の結合組織への浸潤

検査値に影響を及ぼす要因

・加齢により高値傾向

保険点数

注 釈 ヒアルロン酸は、慢性肝炎の患者に対して、慢性肝炎の経過観察及び肝生検の適応の確認を行う場合に算定できる。