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カルニチン分画

carnitine fractionation 

分類 生化学的検査 - ビタミン検査

検査コード 0621-000000
JLAC10 3G055-0000-023-271-51 
検体量 血清 0.5mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 1~3 
検査方法 酵素サイクリング法  基準値 総カルニチン  :45.0~91.0
遊離カルニチン :36.0~74.0
アシルカルニチン: 6.0~23.0    
μmol/L
実施料 190点(95点+95点) 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 総カルニチン+遊離カルニチン 

臨床的意義

・カルニチンは、ビタミン様作用物質として、ビタミンBT とも呼ばれ、脂肪酸酸化機構に関与しています。
・血中では、遊離カルニチンとアシルカルニチンの2分画として存在し、その和を総カルニチンとします。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:L-カルニチン投与、慢性腎不全
・異常低値:
□遺伝性:原発性カルニチン欠損症、中鎖アシルCoA デヒドロゲナーゼ欠損症、マルチプルアシルCoA デヒドロゲナーゼ欠損症、メチルマロン酸尿症、プロピオン酸尿症、イソ吉草酸血症
□二次性:カルニチン摂取の減少、火傷、敗血症、絶食、Fanconi 症候群、血液透析、薬剤(バルプロ酸、アスピリン)

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 ア 総カルニチン及び遊離カルニチンは、関係学会の定める診療に関する指針を遵守し、酵素サイクリング法により測定した場合に算定する。

イ 本検査を先天性代謝異常症の診断補助又は経過観察のために実施する場合は、月に1回を限度として算定する。

ウ 静脈栄養管理若しくは経腸栄養管理を長期に受けている筋ジストロフィー、筋萎縮性側索硬化症若しくは小児の患者、人工乳若しくは特殊治療用ミルクを使用している小児患者、バルプロ酸ナトリウム製剤投与中の患者、Fanconi症候群の患者又は慢性維持透析の患者におけるカルニチン欠乏症の診断補助若しくは経過観察のために、本検査を実施する場合は、6月に1回を限度として算定する。

エ 同一検体について、本検査と「D010」特殊分析の「8」先天性代謝異常症検査を併せて行った場合は、主たるもののみ算定する。