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β2-マイクログロブリン(β2MG) 尿

beta2-microglobulin, urine 

分類 免疫血清学的検査 - 血漿蛋白関連検査

検査コード 1243-000000
JLAC10 5C065-0000-001-062-01 
検体量 尿 1.0mL  採取容器 U1
保存条件 冷蔵  所要日数 1~3 
検査方法 ラテックス凝集法  基準値 289 以下    
μg/L
実施料 101点 判断料 免疫学的検査(144点) 
保険収載名 β2-マイクログロブリン 

検体取扱・備考

[検体採取上の注意]
pHが5.5~7.5になるように、0.5N水酸化ナトリウムまたはアンモニア水で調製してご提出ください。 

臨床的意義

・β2-マイクログロブリンは、分子量約1.2万の低分子量蛋白です。
・全ての有核細胞の細胞膜表面に広く分布しており、腎糸球体を通過し、近位尿細管で再吸収され分解されます。健常人ではごくわずかしか尿中に排泄されません。
・尿細管に障害があると、尿中への排出が多くなり尿中濃度が高値となります。
・腎機能の低下で糸球体での濾過が低下すると血清濃度が上昇します。
・悪性腫瘍や、炎症性疾患ではこれらの細胞から過剰産生され、血清濃度が上昇し、腎の許容量を超えた場合は尿中濃度も上昇します。
・尿中β2-マイクログロブリンの評価は、血中濃度の増加の有無と、尿細管吸収能を総合的に評価する必要があります。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:腎尿細管障害(重金属中毒、薬剤副作用、急性尿細管壊死、Fanconi 症候群ほか腎疾患)、炎症性疾患

検査値に影響を及ぼす要因

・酸性尿では分解されて偽低値となるため、pHが5.5~7.5になるよう0.5N水酸化Naまたはアンモニア水で調整して提出

保険点数