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末梢血液像 特殊染色:ALP染色

leukocyte alkaline phosphatase stain 

分類 血液学的検査 - 末梢血液像・骨髄像特殊染色

検査コード 1960-000000
JLAC10 2A180-0000-034-612-49 
検体量 固定標本 2~3枚  採取容器 R
保存条件 常温  所要日数 3~8 
検査方法 朝長法  基準値   基準値関連  
実施料 27点 判断料 血液学的検査(125点) 
保険収載名 末梢血液像(鏡検法) 特殊染色加算 

検体取扱・備考

[出検時の注意]
抗凝固剤を使用せず新鮮血にて標本を作製し、専用固定液で固定後(5秒間)、水洗し風乾してください。
専用固定液:純メタノール90mL,37%ホルマリン10mL,氷酢酸0.01mLを混和し、0゜Cで保存した固定液(6ヶ月間安定)。

診断書付きの場合、所要日数は1~3週間を要します。(検査コード:1954)

参考資料

臨床的意義

・白血球、特に好中球顆粒中に含まれる酵素ALP(アルカリフォスファターゼ)を化学的に検出します。
・ALP は少なくとも5種類存在しますが、好中球ALP:neutrophil alkaline phosphatase(NAP)は骨型アイソザイムと同じと考えられています。
・染色された個々の好中球にみられるALP の活性度をその染色状態により0~5点のスコアで表し、100 個の好中球について、その和を求めたものを陽性指数(NAPスコア)といいます。
・NAP活性の低値は、CML の慢性期、発作性夜間血色素尿症(PNH)および伝染性単核症(IM)をはじめとするウイルス感染症でみられます。
・CML では他の骨髄増殖性疾患では高値を示すことより鑑別診断となり、PNHでは同様に汎血球減少を示す再生不良性貧血で高値を示すことで対照的です。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:原発性骨髄線維症、真性赤血球増加症、急性リンパ性白血病、再生不良性貧血、化膿性細菌感染症
・異常低値:慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病の一部、発作性夜間ヘモグロビン尿症、伝染性単核球症、ウイルス感染症

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 末梢血液像(鏡検法)と特殊染色を併せて行った場合は、特殊染色ごとにそれぞれ27点を加算する。