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レニン定量(ARC)

active renin concentration 

分類 内分泌学的検査 - その他

検査コード 2627-000000
JLAC10 4Z020-0000-022-052-01 
検体量 血漿 0.5mL  採取容器 E1
保存条件 必凍  所要日数 3~6 
検査方法 CLEIA法  基準値 2.21~39.49    
pg/mL
実施料 105点 判断料 生化学的検査(Ⅱ)(144点) 
保険収載名 レニン定量 

検体取扱・備考

早朝15分以上座位にて安静後採血し、速やかに血漿分離してください。

臨床的意義

・レニンは、腎臓の傍糸球体細胞で産生、分泌されます。
・レニンは、レニン基質(アンギオテンシノゲン)に作用し、アンギオテンシンⅠを産生します。アンギオテンシンⅠはさらにアンギオテンシン変換酵素などの酵素の作用を受け、アンギオテンシンⅡに変換されます。アンギオテンシンⅡはアルドステロン分泌を促進し、血圧・体液調節に重要な役割を果たしています。
・レニン定量は、活性型レニンを特異的に認識するモノクローナル抗体を用いて、免疫学的手法で活性型レニンの濃度を測定します。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:高レニン性本態性高血圧症、腎血管性高血圧症、悪性高血圧症、腎実質性高血圧症、褐色細胞腫、レニン産生腫瘍、Bartter 症候群、Gitelman 症候群、脱水、低食塩食、肝硬変、ネフローゼ症候群、慢性心不全、Addison 病、原発性選択的低アルドステロン血症
・異常低値:低レニン性本態性高血圧症、原発性アルドステロン症、特発性アルドステロン症、糖質コルチコイド反応性アルドステロン症、低レニン性選択的低アルドステロン症、高食塩食、Liddle 症候群、偽性アルドステロン症

検査値に影響を及ぼす要因

・薬剤の影響あり
高値:利尿薬、血管拡張薬、ACE 阻害剤、Ca 拮抗薬、レニン阻害剤、AT1 受容体拮抗薬、アルドステロン拮抗薬など
低値:β遮断薬、交感神経抑制薬、NSAIDS、ビタミンD など

保険点数

注 釈 レニン活性とレニン定量を併せて行った場合は、一方の所定点数のみ算定する。