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免疫染色標本作製(免疫抗体法)

immunological stain for histodiagnosis 

分類 病理学的検査 - 病理組織検査

検査コード -
JLAC10 7B020-0000-070-666-49 
検体量 各種組織/パラフィンブロック/未染色標本  採取容器 W R
保存条件 常温  所要日数 7~14 
検査方法 酵素抗体法  基準値    
実施料 400点 判断料 病理学的検査(130点) 
保険収載名 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製 その他(1臓器につき) 

検体取扱・備考

[出検時の注意]
・専用の病理組織検査依頼書を添えてご提出ください。
・専用依頼書に検体情報(臓器数(3臓器を上限)、採取個数、容器個数)、検査項目(1項目のみ)、検査材料(6材料を上限)、臨床診断、臨床所見を詳しく記載してください。
・専用依頼書に必要な情報が記載されていない場合には、正確な病理組織検査結果が得られない場合がございますので予めご了承ください。また、お問い合わせさせていただく場合がございます。
・組織材料が充分に入る広口の容器に組織の10倍量を目安とした10~20%のホルマリン液入り容器に入れてご提出ください。ホルマリン濃度等による固定が適正でない場合は、正確な病理組織検査結果が得られない場合がございます。
・病理組織検査上、必要な場合は特殊染色を追加させていただく場合がありますので、予めご了承ください。
・切り出し・再固定・脱脂・脱灰等の処理、または、特殊染色を実施した際には、報告日数が遅延することがありますので予めご了承ください。
・コンサルテーションの必要が生じた際には、報告日数が遅延することがありますので予めご了承ください。
・病理解剖材料の病理組織検査は原則として受託しておりません。
・セカンドオピニオンに相当するものは受託できません。

参考資料

臨床的意義

・病理組織検査では、基本的にヘマトキシリン・エオジン(HE)染色を用いていますが、さらに、目的に応じて特殊染色(広義)を行う場合があります。
・粘液、線維、脂肪、鉄などの特定の成分を染めて病変の広がりや性質を特定する特殊染色(狭義)、細胞が発現する蛋白質を抗原抗体反応により染色し、それぞれの細胞の由来、増殖の速さなどを推測する免疫染色(免疫抗体法)があります。
・本項目は免疫染色(免疫抗体法)です。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常所見:各種疾患

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製は、病理組織標本を作製するにあたり免疫染色を行った場合に、方法(蛍光抗体法又は酵素抗体法)又は試薬の種類にかかわらず、1臓器につき1回のみ算定する。

免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製、病理組織標本作製又は電子顕微鏡組織標本作製のうち、いずれを算定した場合であっても、他の2つの項目を合わせて算定することができる。

確定診断のために4種類以上の抗体を用いた免疫染色が必要な患者に対して、標本作成を実施した場合には、所定点数に1200点を加算する。
「確定診断のために4種類以上の抗体を用いた免疫染色が必要な患者」とは、原発不明癌、原発性脳腫瘍、悪性リンパ腫、悪性中皮腫、肺悪性腫瘍(腺癌、扁平上皮癌)、消化管間質腫瘍(GIST)、慢性腎炎、内分泌腫瘍、軟部腫瘍、皮膚の血管炎、水疱症(天疱瘡、類天疱瘡等)、悪性黒色腫、筋ジストロフィー又は筋炎が疑われる患者を指す。これらの疾患が疑われる患者であっても3種類以下の抗体で免疫染色を行った場合は、当該加算は算定できない。

肺悪性腫瘍(腺癌、扁平上皮癌)が疑われる患者に対して「注2」の加算を算定する場合は、腫瘍が未分化であった場合等HE染色では腺癌又は扁平上皮癌の診断が困難な患者に限り算定することとし、その医学的根拠を診療報酬明細書の摘要欄に詳細に記載すること。なお、次に掲げるいずれかの項目を既に算定している場合には、当該加算は算定できない。
 ア.悪性腫瘍組織検査の「1」悪性腫瘍遺伝子検査の「イ」処理が容易なものの「(1)」医薬品の適応判定の補助等に用いるもの(肺癌におけるEGFR遺伝子検査、ROS1融合遺伝子検査、ALK融合遺伝子検査、BARF遺伝子検査(次世代シーケンシングを除く。)及びMETex14遺伝子検査(次世代シーケンシングを除く。)に限る。)
 イ.悪性腫瘍組織検査の「1」悪性腫瘍遺伝子検査の「ロ」処理が複雑なもの(肺癌におけるBRAF遺伝子検査(次世代シーケンシング)、METex14遺伝子検査(次世代シーケンシング)及びRET融合遺伝子検査に限る。)
 ウ.肺癌関連遺伝子多項目同時検査
 エ.ALK融合遺伝子標本作製