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尿中Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)

type I collagen cross-linked N-telopeptides, urine 

分類

検査コード 4382-000000
JLAC10 5C123-0000-001-052-28 
検体量 尿(午前中第二尿) 2.0mL  採取容器 U1
保存条件 冷蔵  所要日数 3~7 
検査方法 CLEIA法  基準値   基準値関連  
nM BCE/mM・Cre
実施料 156点・腫管 判断料 生化学的検査(Ⅱ)(144点) 
保険収載名 Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX) 

検体取扱・備考

[検体採取上の注意]
午前中の第二尿を採取してください。

臨床的意義

・尿中NTxは、骨基質の90%以上を占める構成成分である、Ⅰ型コラーゲンのアミノ末端(N端)のコラーゲン分子の末端に存在する、らせん構造がほどけた部分(テロペプチド)とピリジノリン・デオキシピリジノリン分子の複合体です。
・骨吸収マーカーの1つで、Ⅰ型コラーゲンを特異的に認識しているため特異性は高いです。
・破骨細胞が骨吸収する際に骨表面で産生され、骨吸収面積と相関します。
・尿中濃度をクレアチニン補正して評価します。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:骨粗鬆症、原発性副甲状腺機能亢進症、多発性骨髄腫、転移性骨腫瘍

検査値に影響を及ぼす要因

・腎機能の影響を受ける
・日内変動があり、夜間~午前中にかけて高値、午後に低値を示すため、午前中第2尿が望ましい

保険点数

注 釈 I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)及びデオキシピリジノリン(DPD)(尿)は、原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応の決定、副甲状腺機能亢進症手術後の治療効果判定又は骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択に際して実施された場合に算定する。なお、骨粗鬆症の薬剤治療方針の選択時に1回、その後6月以内の薬剤効果判定時に1回に限り、また薬剤治療方針を変更したときは変更後6月以内に1回に限り算定できる。

I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)、オステオカルシン(OC)、デオキシピリジノリン(DPD)(尿)又は酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRACP-5b)を併せて実施した場合は、いずれか1つのみ算定する。

I型コラーゲンCテロペプチド(ⅠCTP)、I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)、デオキシピリジノリン(DPD)(尿)又は酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRACP-5b)は、乳癌、肺癌又は前立腺癌であると既に確定診断された患者について骨転移の診断のために当該検査を行い、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」を算定する。
(1項目:360点 2項目以上:400点)

包括など 生化学的検査(II)〔内分泌学的検査〕包括    
管理料,他 悪性腫瘍特異物質治療管理料