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血清HER2タンパク

HER2 protein, serum 

分類 腫瘍関連検査 - 腫瘍関連検査

検査コード 6870-000000
JLAC10 5D590-0000-023-051-01 
検体量 血清 0.6mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 3~6 
検査方法 CLIA法  基準値 15.2 以下    
ng/mL
実施料 腫管 判断料 なし(悪性腫瘍特異物質治療管理料) 
保険収載名 HER2蛋白 

臨床的意義

・HER2タパクは、種々の腫瘍において過剰発現していています。特に乳癌患者の約25%に過剰発現が認められます。
・乳癌診断時におけるHER2血中濃度と癌組織でのHER2過剰発現には明瞭な相関は認められていない為、癌診断時におけるHER2の過剰発現の予測には適さないとされています。
・保険診療ではHER2陽性乳癌の再発の検出や治療効果のモニターに使用がみとめられていますが、再発時の感度や特異度は必ずしも良好とはいえないという報告が最近かなり多く出され、再発の早期検出には役立つ可能性があるものの、血中濃度測定のみでハーセプチン治療の開始時期を決定するのは困難と考えられつつあります。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:HER2過剰発現乳癌

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 HER2蛋白は、悪性腫瘍が既に確定診断され、かつ、HER2蛋白過剰発現が認められている患者又は他の測定法により、HER2蛋白過剰発現の有無が確認されていない再発癌患者に対して、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」を算定する。