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TRACP-5b(骨型酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ)

Tartrate-Resistant ACid Phosphatase-5b 

分類 内分泌学的検査 - 副甲状腺・骨代謝関連検査
腫瘍関連検査 - 腫瘍関連検査

検査コード 7163-000000
JLAC10 3B222-0000-023-025-01 
検体量 血清 0.3mL  採取容器 A1
保存条件 必凍  所要日数 3~6 
検査方法 EIA法  基準値 男性   : 170~590
女性(YAM) : 120~420    
mU/dL
実施料 156点・腫管 判断料 生化学的検査(Ⅱ)(144点) 
保険収載名 酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRACP-5b) 

検体取扱・備考

YAM:若年者成人平均値

臨床的意義

・TRACP-5bは、酸性フォスファターゼのアイソザイム5 に相当し、2つのアイソフォーム、5a と5bのうちの後者です。
・破骨細胞にのみ存在する酵素で、骨吸収の亢進に伴って血中に漏出することから、骨吸収マーカーとして利用されています。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常高値:成長・加齢、転移性骨腫瘍、多発性骨髄腫、Paget 病、副甲状腺機能亢進症、骨粗鬆症
・異常低値:副甲状腺機能低下症、骨形成不全、女性ホルモン、慢性的副腎皮質ステロイド投与

検査値に影響を及ぼす要因

・特になし

保険点数

注 釈 酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRACP-5b)は、代謝性骨疾患及び骨転移(代謝性骨疾患や骨折の併発がない肺癌、乳癌、前立腺癌に限る)の診断補助として実施した場合に1回、その後6月以内の治療経過観察時の補助的指標として実施した場合に1回に限り算定できる。また治療方針を変更した際には変更後6月以内に1回に限り算定できる。
本検査をI型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)、オステオカルシン(OC)、デオキシピリジノリン(DPD)(尿)と併せて実施した場合、いずれか一つのみ算定する。

I型コラーゲンCテロペプチド(ⅠTCTP)、I型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTX)、デオキシピリジノリン(DPD)(尿)又は酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ(TRACP-5b)は、乳癌、肺癌又は前立腺癌であると既に確定診断された患者について骨転移の診断のために当核検査を行い、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、悪性腫瘍特異物質治療管理料の「ロ」を算定する。
(1項目:360点 2項目以上:400点)
包括など 生化学的検査(II)〔内分泌学的検査〕包括    
管理料,他 悪性腫瘍特異物質治療管理料