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抗利尿ホルモン

antidiuretic hormone 

分類 内分泌学的検査 - 下垂体機能検査

検査コード 7702-000000
JLAC10 4A070-0000-022-001-01 
検体量 血漿 1.5mL  採取容器 E1
保存条件 必凍  所要日数 5~10 
検査方法 RIAニ抗体法  基準値 自由飲水:2.8 以下
水制限:4.0 以下    
pg/mL
実施料 230点 判断料 生化学的検査(Ⅱ)(144点) 
保険収載名 抗利尿ホルモン(ADH) 

臨床的意義

・本項目は、脱水・浮腫・多尿・多飲といった水代謝異常、あるいは高Na血症・低Na血症といったNa代謝異常のときに、抗利尿ホルモンの分泌異常関与を明らかにするために測定します。特に抗利尿ホルモンの分泌不全は中枢性尿崩症を生じ、過剰分泌は分泌過剰症を生じることから、多尿あるいは低Na血症のときにその原因精査のために測定される場合が多いとされています。

異常値を示す主な疾患・状態

・異常値:腎性尿崩症、中枢性尿崩症、下垂体機能低下症、ネフローゼ症候群、腎不全

検査値に影響を及ぼす要因

・バゾプレシン分泌低下症(中枢性尿崩症)の治療に用いられるデスモプレシン(DDAVP)投与中の患者では検査結果が高値になるため、使用できません。
・溶血の影響により、測定値が変動する可能性があります。

保険点数