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サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)

Cytokeratin 18 fragment 

分類 免疫血清学的検査 - 血漿蛋白関連検査

検査コード 1274-000000
JLAC10 5D326-0000-023-023-01 
検体量 血清 0.4mL  採取容器 A1
保存条件 冷蔵  所要日数 4~12 
検査方法 EIA法  基準値 260 未満    
U/L
実施料 194点 判断料 生化学的検査(Ⅰ)(144点) 
保険収載名 サイトケラチン18フラグメント(CK-18F) 

臨床的意義

サイトケラチン18(CK-18)は肝細胞などの細胞骨格を構成するタンパク質で、肝細胞のアポトーシスにより断片化されます。本検査ではその断片化された血中のCK-18フラグメント(CK-18F)を測定します。
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)と非アルコール性脂肪肝(NAFL)に分類され、特にNASHは進行性で、肝硬変や肝細胞癌に進展する可能性が高いと言われています。
NASHの確定診断には肝生検が必要ですが、その侵襲性から肝線維化マーカー等の測定が行われています。CK-18FはNASHで有意に高値を示すと報告されており、肝生検による組織学的スコアと相関することから、NASHを確定するために肝生検が必要な患者を識別するバイオマーカーとして有用であるとされています。

異常値を示す主な疾患・状態

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の診断補助

保険点数

注 釈 ア.サイトケラチン18フラグメント(CK-18F)は、1ステップサンドイッチ法を用いた酵素免疫測定法により、非アルコール性脂肪肝疾患の患者(疑われる患者を含む。)に対して、非アルコール性脂肪性肝炎の診断補助を目的として、実施した場合に算定する。

イ.本検査とⅣ型コラーゲン、プロコラーゲン-Ⅲ-ペプチド(P-Ⅲ-P)、Ⅳ型コラーゲン・7S、ヒアルロン酸、Mac-2結合蛋白糖鎖修飾異性体又はオートタキシンを併せて実施した場合は、主たるもののみ算定する。