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大腸癌HER2タンパク(IHC)

HER2 protein, colorectal cancer 

分類 病理学的検査 - 病理組織検査

検査コード 3097-000000
JLAC10 5D590-0000-075-666-12 
検体量 パラフィンブロック/未染スライド  採取容器 W R
保存条件 常温  所要日数 6~9 
検査方法 免疫組織化学染色法  基準値    
実施料 690点 判断料 病理学的検査(130点) 
保険収載名 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製 HER2タンパク 

検体取扱・備考

[留意事項]
 ・10%中性緩衝ホルマリンを用いてください。
 ・病理組織検査専用依頼書に「HER2タンパク」とご記入ください。
 ・予め、病理組織検査結果において浸潤性乳癌又は胃癌(腺癌)、大腸癌(腺癌)とされ、その部分を含んだパラフィンブロックまたは
  未染スライドをご提出ください。

 【未染スライドをご提出いただく場合】
 ・ご提出いただく標本は、以下の条件を満たしてご提出ください。
  ①4±1μmの厚さに薄切・採取されたパラフィン切片
  ②シランコーティング加工スライドガラスを使用
  ③40±3℃の孵卵器で十分(一昼夜)乾燥させた標本
  ④切片にしわの無い標本
 ・標本は必ず4枚以上でご提出してください。
 ・搬送の際には、スライドガラスの切片に傷が入らないようにご注意願います。

臨床的意義

化学療法歴のあるHER2陽性の治癒切除不能な進行、再発の結腸、直腸癌患者を対象とした、抗HER2抗体「トラスツズマブ(商品名:ハーセプチンR)」および「ペルツズマブ(商品名:パージェタR)」 の併用療法の適応を判定するための補助検査です。
コンパニオン診断薬を用い、HER2タンパクの発現状況またはHER2遺伝子の増幅を検査します。

保険点数

注 釈 免疫染色(免疫抗体法)病理組織標本作製は、病理組織標本を作製するにあたり免疫染色を行った場合に、方法(蛍光抗体法又は酵素抗体法)又は試薬の種類にかかわらず、1臓器につき1回のみ算定する。
ただしHER2タンパクは、化学療法歴のある手術不能又は再発乳癌患者に対して、過去に乳癌に係る本標本作製を実施した場合であって、抗HER2ヒト化モノクローナル抗体抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判定するための補助に用いるものとして薬事承認又は認証を得ている体外診断用医薬品を用いて、HER2低発現の確認により当該抗悪性腫瘍剤の投与の適応を判断することを目的として、本標本作製を再度行う場合に限り、別に1回に限り算定できる(乳癌に係る初回の本標本作成を令和 6 年 3 月 31 日以降に実施した場合にあっては、令和 8 年 5 月 31 日までの間に限る。)。なお、再度免疫染色が必要である医学的な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

HER2タンパクは、半定量法又はEIA法(酵素免疫測定法)による病理標本作製を行った場合に限り算定する。

HER2遺伝子標本作製とHER2タンパクを同一の目的で実施した場合は、3,050点により算定する。